こんにちは、ワンワンです。
家を建てようと考えていると、色んなプランや家の写真を見ますよね。もちろんワンワンも家の写真を見て、想像を膨らませています。
そこで憧れを抱くのは、吹き抜けではありませんか?
ワンワンは吹き抜けのあるLDKがいいなあと憧れを抱くわけです。吹き抜けというのは人を寄せ付ける魔力があるんではないでしょうか。
すごくイメージしやすいですよね、吹き抜けのあるLDKで子供と一緒に遊んだり、日なたぼっこしたりできたらいいなあって。
そんな憧れNo.1かもしれない吹き抜けには良いことばかりではありません。デメリットが存在するわけです。
ワンワンもそのデメリットによって吹き抜けを設ける事を躊躇しているところもあります。
吹き抜けを設けるには何を優先とするか、家族でしっかりと話あった上で決めた方が良いとワンワンは思っています。
そこで今回は吹き抜けのメリット・デメリットについて解説していきます。
この記事では、
- 吹き抜けのメリット・デメリット
について1級建築士のワンワンが構造の問題を絡めて解説していきます。
この記事の目次
吹き抜けのメリット
明るい空間、開放感、そして人を引きつける場所
やはり吹き抜けといえば、明るく人が集まりやすい場所となるのではないでしょうか。そして開放感もあるのでとても魅力のある場所となります。
そしてリビング階段(リビングにある階段)と組み合わして2階にも行けるようになります。そして、2階に廊下を設ければ、開放性のある廊下となります。
また、1階でお母さんが料理をしながら2階にいる子供にも声をかける事が可能ですね。また、子供がどこにいるのかもわかりやすいのも吹き抜けの良さですね。
そしてプラスして吹き抜けのLDKとバルコニーがあれば、外とも繋がります。2階から子供が遊んでいるのもチェックできますし、バルコニーを含めて大きな空間として場所を使えますね。
吹き抜け、2階、バルコニーと繋がれば、多くの人を招いても対応できますし、みんなで楽しく食事ができますね。
やはり憧れNo.1の吹き抜けの魅力はここに集約されているのではないでしょうか。
リビング階段でデザイン階段を生かせる
やはりLDKの吹き抜けがある場所の主役はリビング階段ではないでしょうか。
この階段のデザインは設計する人がこだわるポイントとして、皆さん力を入れているところです。
そしてここでカッコイイデザインの階段だとさらに魅力のある場所になると思いませんか。吹き抜けがあるからこそ、リビング階段のデザインが生かされるわけです。
スリット階段を採用すれば、開放性があるので吹き抜けの空間をを生かせます。そこで手摺りのデザインを合わされば、お洒落な空間となりますね。
狭小の建物の場合、広い空間を感じさせる
狭小敷地にある建物の場合は、どうしても狭く感じる事があります。
しかし、吹き抜けを設ければ視線が通り、距離も出てくるので広い空間として感じる事ができます。
平面的に狭くても高さっていうメリットを生かせるのは吹き抜けの良い所ですね。
吹き抜けのデメリット
建物の構造として弱くなる部分となる
吹き抜けがあるということは床がなくなるわけです。
これは何を意味しているかというと床が少なくなる事が建物の構造として弱くなる部分となります。
これは特に地震や風の力に対して弱くなっていきます。下図を見てもらったらイメージとして分かりやすいかと思います。
だからと言って吹き抜けを設けたらいけないということではありません。ちゃんと構造計算をして床が問題ないかどうかをチェックをする事が大切になってきます。
地震や風の力に対して床が弱い場合は、耐力壁の位置や床の仕様をさらに強くするなどの対策をする事が重要です。
しかし、家を建てるハウスメーカーや工務店ではこの床の構造計算を確認していないところも多いかと思います。(大手ハウスメーカーや工務店は除く)
家を建てる事を依頼する時は、構造計算していますか?としっかり確認する事が重要です。
吹き抜けを設ける事はそれだけ建物の構造にリスクを負うことは忘れないようにしてください。
そして吹き抜けに対して構造計算で確認をしている会社に家の設計を依頼するようにしましょう。
吹き抜けは寒い・暑い
吹き抜けは明るく開放的な空間ですが、その表裏として暑く、そして寒いという環境になりやすいです。
壁は断熱が入っているから暑さ寒さを防いでくれますが、窓は壁ほど断熱性に優れているわけではないので、外の暑さ寒さが伝わりやすくなっています。
もちろん今は樹脂のトリプルサッシが出たりしているので、昔に比べたら窓の断熱性は上がっていますが、壁には敵いません。
また吹き抜けによって暑さ寒さが1階、2階まで影響を受けるようになります。そして光熱費についても吹き抜け無しよりかかります。
当然ですが、エアコンで温度調整する体積が吹き抜けにすれば大きくなるからです。
2階の面積が吹き抜けにより削られる
ここがワンワンが一番頭を悩めるところです。
当たり前の話ですが、吹き抜けにすると2階の面積が削られます。
1階にLDKを持っていくと2階は寝室、子供部屋になってきます。家を買う時は子供がいなくても子供が生まれることも考えて部屋を用意しなければいけません。
ここは家族でどのような家庭にしていくかを計画した上で子供部屋の数を設定する必要があります。
そして、子供部屋、寝室の部屋数をどのくらいにするかで吹き抜けを設けれるかどうかが決まってきます。
お金を持って、土地を持ってという人であれば広く家を設計して吹き抜けを設けれますが、なかなか普通の人ではそこまでお金をかける事が難しいです。
だからこそ2階を効率良く使うためには吹き抜けを無しという選択肢も出てくるわけです。
「憧れの吹き抜け そのメリット・デメリットは?」まとめ
メリット
- 明るい空間、開放感があり人を魅きつける場所
- リビング階段で階段のデザインが生かせる
- 狭小の建物の場合、広い空間を感じさせる
デメリット
- 建物の構造として弱くなる
- 吹き抜けは暑い寒い
- 2階の面積が削られる
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