こんにちは、ワンワンです。
家を建てると考えた時、どこに頼むのか?どこに頼むのが良いのかと悩むことが出てきます。実はワンワンもそうです。
この世の中には家を設計してくれる会社はいっぱいあります。もちろん工事をしてくれる会社も小さい会社から大きい会社まで多くあります。
そこからすぐにこの会社、設計事務所に頼むと決めるのは難しいです。例外として、よほど好きな設計士がいる、この会社が好きという場合は決まるのが早いです。
まずは大枠で考えることから始めてみてはどうでしょうか。その大枠は「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つになります。
この3つには大きな特徴があります。この特徴を知った上であなた、またはあなたの家族の考えとしてどれが適しているかを選んでから、頼む会社や設計事務所を決めてはどうでしょうか。
ワンワンは、ハウスメーカー、工務店、設計事務所と全て接点を持ったことがあります。その時に感じた事を特徴としてあげていきます。
この記事では、
- ハウスメーカーの特徴
について、1級建築士を持つワンワンが解説していきます。
この記事の目次
ハウスメーカーの特徴 利点

ハウスメーカーとは、積水ハウス、大和ハウス工業、住友林業など、工業規格住宅(プレハブ住宅)を持つ会社です。自前で工場を持っており、土地の提供から設計、施工、アフターサービスまで一貫してサービスを提供する会社となります。
基本的に大企業が多いです。木造、鉄骨、コンクリートがありますが、よく多いのは木造と鉄骨です。どの企業も独自の色を出しているので、比較するだけでも面白いです。
特徴① プレハブ住宅
ハウスメーカーの特徴として、工業規格住宅、つまりプレハブ住宅というのがあります。プレハブ住宅は、なるべく工場で部材の生産、加工、組立を行い、そして現地で組立を行う住宅となります。
現場での工程を少なくして、工場で生産、管理をしている事で特徴があります。
- 工場で生産、加工、組立、管理をしているので品質が一定である
- 工場である程度出来ているので、現場の工程が短期間
- ハウスメーカー独自の技術がある
工場で作られている事、現場で誰が施工しても均一の品質を保てるように工夫をしている建て方、そして工程を短期間にできるという素晴らしい特徴があります。
特に各会社、施工で均一の品質に保てるように部材の組立を工夫していることは素晴らしいとワンワンは思ってます。特に鉄骨であれば、現場では溶接は無くボルトで締める事で組み立てていきます。
どうしても現場溶接は、周囲の環境や技術者の腕に左右されることがあるので、ボルトで全て構造躯体を組み立てれる事は、品質を一定に保つ役割を果たしています。
さすがに基礎は現場でコンクリート打ちになりますが、鉄筋は溶接鉄筋で組立、鋼製型枠の使用など品質を保つために色んな工夫をしています。
あと特徴的なのは、ハウスメーカー独自の技術があります。ハウスメーカー比較をすると、似たような技術が多いですが、独自で研究開発しています。
この研究開発で凄いのは、実験でしっかりと性能を確認している事です。これは小さな会社では出来る事ではありません。
この品質を保つ、技術は実験で確認しているという技術力の高さがハウスメーカーの特徴となります。
特徴② 保証・アフターサービスの充実
ハウスメーカーのもう一つの特徴として、保証とアフターサービスです。
保証については、諸条件がありますが30年保証をするというハウスメーカーもあります。そして、その保証機関には無料点検がありますし、保証期間中に何かあれば無料で交換なども対応してくれます。
基本的に住宅の瑕疵に対する保証は10年です。ハウスメーカーはそれにプラスして、最大で30年保証をつけています。
そしてその期間のアフターサービスの充実がもう一つの特徴となります。そしてそのアフターサービスには、専門の部署を置いてますので家の不具合、メンテナンス、家の点検などを対応してくれます。
この事から言えるのは、ハウスメーカーの家は建ててからも充実したサービスと保証があることが特徴となります。
保証とアフターサービス内容はハウスメーカーによって異なります。事前にしっかりと保証内容、アフターサービス内容を確認することが大事です。
特徴③ 大企業が多いので、会社が潰れる心配が少ない
これは特徴②にも繋がってきます。会社が潰れないという事は、保証やアフターサービスが受け続けられるという事です。
もし会社が潰れてしまうと瑕疵担保はありますが、その他の保証やアフターサービスは無くなります。
家は建ててからが始まりとなります。そして長い時間を家で過ごしていきます。そのことを考えると会社が潰れる可能性が低いハウスメーカーを選ぶ事は大事になってきます。
ハウスメーカーの特徴 欠点

特徴④ プランや仕様に制約がある
ハウスメーカーで家のプランを考えてもらう時の注意点ですが、プランや仕様に制約がある事です。これをしたいと言っても出来ないことがあります。
例えば、
- 天井高さをもっと高くしたい
- オーバーハングを2m以上したい
- 屋根の庇を長くしたい
- 外壁材はこのメーカーの使いたい
- 吹き抜けを大きく取りたい
- ある場所の柱を抜きたい
などの条件に対しては制約が出てきます。これはハウスメーカーによって出来る事が異なります。
また、ハウスメーカーはキッチン、外壁、風呂、トイレなどメーカーが限定されている事もあります。それはメーカーを限定する事で大量に仕入れる事で価格を下げているからです。
だからそれ以外のメーカーを使いたいという考えがある場合は、対応が難しくなってきます。
だからハウスメーカーの家はどれも同じように見える家になりがちです。もちろん工夫をすれば、ハウスメーカーの家には見えない家もできますがお金がかかってきます。
家にオリジナリティを出したい場合、ハウスメーカーをオススメしません。
特徴⑤ 家の購入価格が高い
これはハウスメーカーが大企業であることが多いので、平均的に家の購入金額が高くなります。理由としては、
- 人件費
- コマーシャル・宣伝費
- 研究開発費
- 工場生産
- 仕上げ材・設備のスペックが高め
などが家の金額を上げている要因となります。もちろんそれに見合った技術力と品質があるのですが、どうしても金額だけ見るとハウスメーカーの家は高いです。
ハウスメーカーの企業の大きさが大きいほど、家の購入金額は高くなってくる傾向にあります。
ワンワンが住宅展示場のあるハウスメーカーの家に行った時、営業さんが「うちは金額勝負したら負けます。それに金額勝負をするつもりはありません」と強気な発言もありました。
特にハウスメーカーでもトップクラスの売上があるところは自社の技術に対する自信と誇りがあるし、実際に売上も上がっているので強気なんだと思います。
もちろんハウスメーカーの中でも中堅でしたら、家の購入金額が大手企業に比べて落ちてきます。ただ全体的に家の購入金額は高くなってきます。
特徴⑥ 工事の現場管理が甘い
これは工事の現場管理責任者は自社の社員ですが、この社員が何件もの家の現場を受け持っているので常駐で現場管理をする事はありません。
そして、実際に工事する人間はハスメーカーの協力業者、つまり地元の工務店や設備業者、大工となります。
基本的にはハウスメーカーの施工マニュアルがあり、それに倣って工事を行います。スケジュールは自社の現場管理責任者が行います。もちろん協力業者で家を建てれるように指導もしています。
しかし、工事に関しては管理が甘く品質が保たれた施工をしているとは限りません。だからこそ、自分達で目を光らせながら現場を見に行く事をお勧めします。そして、何かおかしいところがあれば現場管理責任者に連絡して言ってください。
工事について「全てお任せです」という姿勢はあまりオススメしません。
「家を建てるならどこが良い? ハウスメーカー編」まとめ
ハウスメーカーの特徴 利点
- プレハブ住宅
- 保証・アフターサービスの充実
- 大企業が多いので、会社が潰れる心配が少ない
ハウスメーカーの特徴 欠点
- プランに制約がある
- 家の購入価格が高い
- 工事の現場管理が甘い
ハウスメーカーの家は、品質が高く購入金額が高い家となります。家の購入金額は高いですが保証とアフターサービスが充実している点があるので、将来を考えるとこの保証とアフターサービス分の値段が含まれていると考えられます。
その保証・アフターサービスを受けるためには、将来潰れない可能性が高い会社の家を選ぶことが重要になってきます。
工事の現場管理が甘い点が注意すべき所ですが、これは現場を見に行く、現場管理責任者と密に連絡を取るなどをして対策をしていく方が良いです。
ハウスメーカーの家をオススメする人は、
- プランに制約があっても問題がない、つまり特殊な家を求めていない
- 品質と保証・アフターサービスを求める
であるとワンワンは考えています。