こんにちは、ワンワンです。
家の構造で大切な所と言えば基礎ですね。木造の家であればベタ基礎、軽量鉄骨の家であれば布基礎が多いです。
ベタ基礎と布基礎、見た目は同じですが違いが何なのか?知っていますか。
実はベタ基礎と布基礎では力の流れ方が違うんです。
では、どんな風に違うのか解説していきます。
布基礎、ベタ基礎の違いについて知りたいあなたは、こちらをお読みください。
この記事では、
- ベタ基礎の基礎部分と布基礎の土間コンクリート床の違い
について、1級建築士のワンワンが解説していきます。
ベタ基礎の基礎部分
ベタ基礎の場合は、地面に接する部分が全て基礎となります。

ベタ基礎の役割は、
- 建物の重さ
- 人や物の重さ
- 雪の重さ
- 地震の力
- 風の力
地盤に伝えます。つまりベタ基礎の底盤部分はとても多く、そして大きな力を受けていることがわかりますね。そのためベタ基礎の基礎部分は布基礎の土間コンクリートより厚くなります。
2階建ての木造であれば、ベタ基礎の底盤の厚みは150mmになります。そして鉄筋を径10mmを200mmピッチで配筋することが多いです。
布基礎の床部分
実は布基礎の基礎部分は逆T字型となっている所が基礎となります。この基礎部分が上部構図が受ける力(ベタ基礎部分で説明した5つの力)を地盤に伝えます。

では、土間コンクリートの床は何の役割なんでしょうか。
実は土間コンクリートは
- 土間コンクリートの重さ
- 1階床の重さ
- 1階床にある人と物の重さ
を直接地盤に伝える役割となっています。

布基礎部分が地盤補強をしていても、土間コンクリート床が負担する力は小さいので、直接地盤で支持をします。
ベタ基礎の底盤と比べると、土間コンクリートが負担する力は小さく、そして限定的となります。
土間コンクリート床の厚みは80mmが多くのハウスメーカーで使われています。あとは100mmの厚みですね。
そう考えると土間コンクリートの方が地盤に伝える力が小さいので、厚みが小さくなります。
土間コンクリート床には溶接金網6mm、通称メッシュ筋をコンクリートのひび割れ防止に入れてます。
ベタ基礎もそうですが、土間コンクリートを打つ前には、地盤を転圧して締め固めることが大切です。
また地盤改良をするような弱い地盤では、土間コンクリート部分が沈下する恐れがあるので注意が必要です。かなり弱い地盤の場合は土間コンクリート床部分にも地盤補強を行いましょう。
「ベタ基礎の底盤部分と布基礎の土間コンクリート床の違い」まとめ
ベタ基礎の底盤
- 建物の重さ
- 人や物の重さ
- 雪の重さ
- 地震の力
- 風の力
を地盤に伝える。
布基礎の土間コンクリート床
- 土間コンクリートの重さ
- 1階床の重さ
- 1階床にある人と物の重さ
を地盤に伝える。
布基礎、ベタ基礎の違いについて知りたいあなたは、こちらをお読みください。
