こんにちは、ワンワンです。
今回は設計事務所に就職から1級建築士までの話を書いていきます。
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設計事務所で働く
無事に就職が決まり、設計事務所で働きました。確か4月の中頃くらいからだったと思います。設計事務所のどのくらいの規模かと言うと、中規模の総合設計事務所の構造部に努めました。
夢いっぱいの設計事務所での仕事。初日は定時で帰ることができましたが、次の日から22時まで仕事をしていました。そして22時までの仕事が土日出勤もして、ゴールデンウィークの休みに入るまで続きました。
あれっ、設計事務所ってこんなに働く所なの?と初めて経験したところでもあります。この時は実家から通っていましたが、両親に「会社はそんなに働かすんか」と心配していました。
あと上司がある意味すごい人でしたが、そんな上司との仕事を乗り越えて人間としてたくましくなってきた気がします。
それから残業平均80時間、年に数回は残業100時間を超える時間の仕事をしていました。世の中は民主党のコンクリートから人への時代。建築業界はツライツライ氷河期でした。
当然人もいないので1人あたりの仕事量が増えていき、打合せ〜設計〜現場まで1人で行っていたこともあります。契約社員なのにいいのか?と疑問に思いながら。
あの民主党時代は建築の仕事が少なかったので、公共建築物の入札でなんとか凌いでいた会社も多かったと思います。
そんな仕事が忙しい状況でもワンワンは頑張れてました。なぜなら「設計の知識、経験を早く取得するんだ!」という気持ちがあったからです。
その当時は構造の知識を得るために本を買ったり、講習に行ったりと自腹でやってました。また休日は構造の本を読んで勉強をしていました。やる気満々でしたね。
そんなやる気十分なワンワンでしたが、やりたい仕事って正社員に行くんですよね。。。。それに正社員はボーナス出るし。。。。
仕事の実力としてはワンワンの方が正社員の一部の人達よりありましたが、なにぶん契約社員なのでやりたい仕事はたまにしか来なかったです。
この悔しい気持ちが1級建築士試験のモチベーションにつながりました。
そして実務経験を4年以上を得て、無事に1級建築士の受験資格を得ました。
1級建築士試験を受ける。
学科試験を受験
ワンワンは1級建築士を受けるからには一発合格したいと考えていました。しかし、周りの人たちが一発合格どころか何年も受験してようやく取得できる難しい試験であることも理解していました。
受験する年は分かっていたので、これは早めに勉強するしか無いと考えました。その結果が資格学校に早めに行って、勉強をしようということです。
そしてその資格学校は総合資格という学校を選びました。理由としては合格者の半分は総合資格の人達なので、まずは合格者の半分に入るために総合資格で勉強しようと考えました。
勉強開始時期は、受験年の前年の6月から開始しました。当時はスタートアップ講座と言ってビデオ学習がありましたのでそれを受けていました。
もちろん仕事も大量にこなしていました。ワンワンは構造部では結構な仕事量をこなしていました。勝手に考えていましたが、個人でそれなりの売り上げは挙げているはずと自負していました。
仕事と勉強の日々をこなしていき、そして受験年の1月となりました。総合資格の本講座が始まります。もうそこから本格的な勉強をしていきました。
この時のワンワンの気持ちとしては、「必ず一発合格するんだ!もう後はない。時間を無題にはできない」と背水の陣のつもりで勉強をしました。
その時は通勤、休憩時間、休日を勉強をしていたのでプライベートは捨ててました。今思い返せば、勉強と仕事だけの日々だったなあと。
そんな忙しい日々をこなし、受験年の4月から総合資格の模擬試験(学科試験対策)を月1回受けました。勉強の成果も出て模擬試験の試験結果は良かったです。
- 1回目 109点
- 2回目 110点
- 3回目 108点
- 4回目 110点
1回目の模擬試験から点数は取れましたが、この時の気持ちとしては模擬試験の手応えと点数が大きく乖離しているって思いました。
模擬試験終わった時は点数は80点くらいかなあと思いましたが、109点取れていました。この時の点数は自信を持って取った点数ではなかったです。
しかし、模擬試験をこなすにつれて模擬試験の手応えと点数が近づいていき、4回目の模擬試験ではこの110点は取れる自信があると感じました。
そして本番の学科試験では111点を取り、無事に学科試験を合格しました。
製図試験を受験
学科試験合格後はすぐに製図試験の勉強をしていきました。
正直に言って、この時ほど短期間で勉強をしたことは無かったです。逆に言うとものすごくしんどかったし、本当に製図勉強のみしかしていないという期間でした。
まず製図試験の勉強が始まって、みなさんが思うところはこの手書き製図が時間内に書き終えることができるんだろうかと不安があると思います。
この2ヶ月という短期間で手書き製図を時間内に書き終えることは可能です。ワンワンは製図練習として合計30枚以上の図面を書きました。
手書き図面が20枚近くになると3時間半という時間が可能となってきます。さらに書き込んでいくと余裕が出てくるので。外構まで綺麗に書くことが可能となります。
設計の要点は色んなパターンを覚えることに必死でした。パターンを覚えて、エスキスの練習をこなしていくと、設計の要点も書けるようになりました。
ちなみに総合資格では、製図の模擬試験があります。ワンワンの模擬試験の結果は、一発不合格でした。理由としては階段が上下階ズレていたという致命的なミスをしてしまいました。
製図の模擬試験では不合格でしたが、本番の製図試験では無事に合格をしました。ワンワンが思うのは模擬試験で大きなミスをしたおかげで、エスキス時に階段がずれないようにマーカーをして確認をするようにしました。
なので、模擬試験が悪い点数や不合格であっても悲観しないでください。その模擬試験を見返して、どういった対策をしたらいいのか考えれることが重要です。
1級建築士試験 合格
そして12月下旬に無事に合格をし、1級建築士になりました。
もう本当にやり切ったって感じですね。両親は「ワンワンが1級建築士試験に落ちたらヤバイんじゃないんか」と悪い方向に心配されていました。やはり豆腐メンタルの持ち主だとバレていたようですね。
そして1級建築士取得後は、正社員になれる設計事務所へ転職しました。もちろん給料アップです。
ちなみに最初に勤めいていた設計事務所については、1級建築士を取得したワンワンを正社員にする体力(お金の面)がなかったのが理由でやめました。
まあ、こんな感じで大学中退から1級建築士取得までの道を通ってきました。皆さんに自慢ができる王道の道ではないですし、どちらかと言うと落ちこぼれた人間が必死にもがいてもがいて生きた道です。
こんな落ちこぼれでも1級建築士になれるんなら、自分もなれると自信を持ってもらえたら良いかなあとワンワンは思ってます。
諦めずにもがいていればどこかに道が拓けます。あんまりかっこいい生き方ではないですが、ワンワンはこの生きてきた道に誇りを持っています。
もし1級建築士になりたいと考えているあなた、勇気を出して1歩を踏み出してみましょう。全ての人に建築士の道が拓ける訳ではありませんが、努力をし続ければ道は拓けます。