目指せ!建築士

構造設計とは?

こんにちは、ワンワンです。

設計といえば、デザインの意匠設計を思いつく方が多いと思います。しかし、意匠設計だけではありません。構造設計、設備設計、積算など他に色々あります。

その中で構造設計ってどういう仕事かわかりますか?

構造設計は、風や地震、雪の自然の力に対して、建物が壊れないように設計することです。つまり人の安全性を確保するために建物を設計するという重大なお仕事です。

(構造設計をやられている方からすると、壊れないという表現が適切かという疑問が湧くかもしれませんが、わかりやすく壊れないようにとしました。)

 構造設計はどのような方法で設計しているのか?

構造設計は簡単に言うと、自然の力に対して柱、梁、床が壊れないように計算して、図面に書いていくことです。

計算はどのようにしているかですが、構造計算プログラムというのがあります。この構造計算プログラムに建物の形状や柱、梁、床の断面や仕上げ材の重さ(ex 壁の仕上げ、床の仕上げ等)、積載荷重(人や家具、荷物などの重さを考慮する重量)を入力していきます。

自然の力は、決まった式や数値があるのでそれを用いて計算していきます。その自然の力が建物にきた場合、柱、梁、床にどのくらいの力がかかるかシュミレーションします。

そしてシュミレーションの結果の柱、梁、床にかかる力に対して、壊れないように柱サイズ、梁サイズ、床の厚みを計算で決めていきます。

これが建物の構造計算と言われるところです。

細かいことを言うと、構造計算プログラムも何個か使うこともありますし、EXCELを使って計算することもあります。

そしてその計算結果で出た柱、梁、床などの情報を設計図書に書いていきます。また計算結果をまとめた構造計算書も作成していきます。

その後は第3者機関で構造計算書と図面のチェックを受けます。ここまでが構造設計の大まかな流れとなります。

意匠設計と構造設計の関係は?

意匠設計は建物デザインから建築法規まで幅広い仕事となります。そのため意匠設計者がお客様と打ち合わせをして建物を設計していき、その過程で構造設計者、設備設計者と相談しながら進めていきます。

そのため、構造設計者、設備設計者はお客様と直接会うことが無く、意匠設計者と打ち合わせをして仕事を進めていくことが多いです。

つまり意匠設計は元請け(仕事を発注する側)で構造設計は協力業者(仕事を受ける側)という立場になることが多いです。

意匠設計者は建物の設計を進めていく上で建物の構造の相談を構造設計者にします。相談例の具体的なものとして、柱サイズ、梁サイズはどのくらいになるか、この柱を無くしたいんやけど大丈夫か等です。

それで構造設計者は簡易な計算(電卓で計算する)をしたり、計算プログラムで大まかに計算したりして、意匠設計者の問いに答えていきます。

それである程度の建築計画がまとまってから、構造計算、図面作成へと進めていきます。

構造設計者はどのくらいいるの?

1級建築士の試験合格者の統計を見ると、1級建築士合格者の全体の約10%程度です。設計者の中でも1割くらいが構造設計者と想定します。

構造設計者は少ないので、なかなか会うことがないと思います。ワンワンの場合、嫁にそんな仕事があるんだとも言われました。

いわゆるマイナーな職業かもしれませんが、逆に言うと需要と供給の関係で言えば需要が高い職業となります。

特に構造設計者は若い人より年配の方が多いと思います。統計が出ているわけではありませんが、講習に行くと40、50、60代の方が多いように思えます。(たまに定年ではと思う人もいます。)

これからの将来を考えると、設計という仕事の中で構造設計者は少なくなってくると想定されます。そう考えると若い人は仕事の食いっぱぐれは無いかもしれません。

構造設計者になるには?

構造設計者になった人は専門学校、大学の建築学科に行って構造を専門にする研究室に入ったりしている人が多いです。中には構造ではなく意匠の研究室にいたけど、構造に来る人もたまにいます。

学校を卒業した後には、構造設計事務所、総合設計事務所、ゼネコンに就職しましょう。構造設計事務所であれば、間違いなく構造の仕事に携われます。

総合設計事務所やゼネコンにも構造部門があるので、そこで構造の仕事もできます。

大手設計事務所の日建設計や大手ゼネコンの大林組などの大きい会社に行きたい人は、なるべく建築で有名な学校に行くことをお勧めします。(東大、慶応大学、早稲田大学など)大手設計事務所やゼネコンに行けば、規模の大きな建物の設計に関われます。

住宅などの小さい建物に関わりたい場合は、構造設計事務所、小さな組織設計事務所、ゼネコンに行くことをお勧めします。

そこで建築実務の経験を経て、1級建築士、構造設計1級建築士の受験資格を取得することができます。

構造設計の良いところは?

構造設計の良いところは、構造計画に関わって建物の構造計算をした建物が出来上がった姿を見た時は嬉しいですね。

目に見える所はあまり無いですが、構造とデザインがうまく出来ているところを見ると、構造設計をやって良かったかなと思います。

建物の構造設計だけでなく、不動産投資物件の構造コンサルタントや建っている建物の耐震診断、補強設計と幅が広い仕事があるのも良い所です。不動産投資の話を聞くと金額が違いすぎて驚きます。(大きすぎて。)

そして一生無くならない仕事とも言えますね。

個人的に思うことは転職先は結構あると思います。もちろん知識、技術があることが前提ですが、若い人でも転職できる業界だと感じます。

あと構造設計は、構造設計以外の人にとってはよく分からない分野なのですごく頼られます。頼られすぎて無理難題が出てくる時もありますが。。。

どうでもいいことかもしれませんが、計算が速くなります。もう毎日数値を見て計算をしての繰り返しなので、脳みそが鍛えられます。

構造設計の悪いところは?

一番は責任が重いことです。人の命を守るお仕事なので責任重大ですが、給料と見合っているかというと、見合ってないかもしれません

建物の規模が大きくなると計算プログラムで計算する時間が長くなってきます。これが時間を食うので、嫌になってきます。ちなみに計算プログラムで何回も建物の計算をします。そして部材が計算でOKにならない時は、イラっとします。(計算1回で30分、1時間はかかる時もあります。)

設計の変更があった場合、意匠設計の変更が決まった後に構造設計の変更をやっていきます。しかし、構造設計の変更にかかる時間を考慮されず、期限を死守するために遅くまで仕事をすることもあります。(全ての設計業務に当てはまるわけではありません、たぶん。)

あと、構造設計のことを何もわかってない人から「これできるやろ」と言われた時は、若干イラっとします。これはどうでもいいことかもしれませんが。。。

「構造設計とは?」まとめ

構造設計は、自然の力に対して柱、梁、床が壊れないように計算して、図面に書いていくことです。計算プログラムで何回も自然の力に対して建物の計算をしていきます。

意匠設計が元請けとして構造設計は協力業者としての立場が多いです。また構造設計者は全設計者の1割程度と想定されるので、一般の人にはあまり会うことが無い職業となります。縁の下の力持ちという存在ですね。

構造設計者になるには、建築学科のある専門学校、大学を卒業して、構造設計事務所、組織設計事務所やゼネコンの構造部門に就職しましょう。

構造設計の良いところ、悪いところはワンワンの経験上のことです。悪いことは若干のグチみたいになってしまってますが。。。

あまり陽の目が出ない職業ですが、重要な職業ですし若い人も少ないのでチャンスは多いかと思います。あと若い年代の転職では需要が結構あると思います。

ちょっと興味を持った方は目指してみてはいかがですか?