こんにちは、ワンワンです。
建築士になろうと考えている高校生、大学生、社会人の方の多くは理系なのかもしれません。大学の建築系学科は理系の工学部の中にあることが多いですしね。
また、文系だけど建築士になりたくなった、建築士に憧れがあるっていう人もいると思います。
でも文系だから建築士は無理なのかなあと思っていませんか?
もしくは文系だから建築の学校に入ってもついていけない、建築の学校では苦手な数学を勉強しなければいけないから無理だと思っていませんか?
それって「文系だから」という理由で建築士を目指すことを諦めるのはもったいないです。文系でも建築士はなれます!そして文系だからこそ、その知識や得意なことが建築の仕事でも活かせます。
この記事では
- 文系でも建築士になれる理由、そして文系で活かせる能力
- 文系のための建築士を目指す学校の選び方
- 文系の建築士が目指す就職先
を文系大学を中退したが、建築士になったワンワンが解説していきます。
この記事の目次
文系でも建築士になれる理由、そして活かせる能力
建築士の仕事で使う計算は簡単である。
建築士って難しい計算ができる、理系の能力がないとダメだと思っていませんか?
もちろん理系の能力は必要ですが、そこまで難しい計算は必要ありません。専門用語になりますが、建ぺい率、容積率など建物を設計する上で計算が必要にはなってきます。
そのような計算は簡単な四則演算で計算できます。それにその計算はCADソフトなどで出すことができるので、計算が苦手な人でもソフトの力を使って建築の仕事をこなすことが可能です。
じゃあ構造計算は?って疑問がわくあなた、そこも心配ありません。現在の建築設計は分業制となっています。構造計算は構造事務所に依頼する、または社内の構造設計士に計算をしてもらう形になります。
だから構造計算が出来なくても、建築設計の仕事はできます。建築のデザインやる人も構造のことは分からないので、構造設計事務所や構造設計士によく相談をしています。
建築設計の仕事は1人でやるものではありません。色んな人と関わりながら一つの建物を設計していきます。だからこそお互いの得意なところで助け合えば良いわけです。
構造設計、設備設計をやりたいと考えているあなたは、間違いなく理系の計算能力が必要となってきますので、計算が不得意な方はオススメしません。
実は文章能力やコミュニケーション能力が必要
建築士は理系と文系の能力をバランスよく持っていることが必要な職業だとワンワンは思っています。
だからこそ文章能力やコミュニケーション能力が必要になってきます。
文章能力はどこで必要になるかというと、プロポーザルでデザインした建物の説明を書くときに文章能力が必要になってきます。また、お客様とお話するときにはコミュニケーション能力が必要です。その他にも文系の能力を活かすところが色々あります。
あと絵が得意な人も良いですね。お客様の前でスマートに絵を描いて、建物設計の説明をするっていうこともできます。
そう考えると理系だからできるっていう仕事ではないですね。逆にいうと建築の仕事には文系だからこその強みも活かせる部分もあります。
ワンワンが建築士として仕事をしていて本当に実感するのは文章を書くことが多いってことです。ワンワンの場合は文系の大学中退でありながら、文章があまり得意ではないという欠点有りですが、なんとか文章を書いています。
計算は難しくない、そして文系でも建築の仕事で活かせるところがあるって考えたら、文系でも建築士を目指しても大丈夫だと思いませんか。
文系のための建築士を目指す学校の選び方
文系のあなたが建築士を目指す場合、まずは建築の学校に行くことをオススメします。
建築の学校に行かずに、設計事務所に勤めて建築士を取る方法もありますが、とても時間がかかるのでオススメしません。
建築の学校に行って、その後に建築の仕事をして実務経験を得てから1級建築士の資格を取る方が早いです。
では文系の人が目指すべき学校とはどこでしょうか。ここからはワンワンが考える学校の選ぶ基準です。
建築系の大学
まず大学の場合ですが、基本的には建築系の学科がある大学を選びます。あとは有名な建築の先生がいるとかで選んでも良いです。
もう一つは大きな設計事務所、ゼネコンに行きたいという場合は大学の方が有利です。就職先で大学を決めるのも一つの方法かもしれません。
ただ一つ気をつけて欲しいのは建築系の学科があるのは理系学部、つまり工学部などになります。そこでは一般教養として数学、物理などの科目を履修しなければいけないので、本当に計算や理系科目が苦手という人にはオススメしません。
全く数学や物理がないわけではないですが、芸術系の大学で建築学科があるところを目指すのも一つの方法だとワンワンは思います。
実際に大学のHPで履修科目が書いているのでチェックをしてみてはいかがでしょうか。
専門学校、短期大学
専門学校、短期大学はワンワンがオススメするところになってきます。
理由としては、
- 学校によっては入試で数学などの理系科目がない
- 入学後には数学、物理などの一般教養がない(これは学校によっては必要かもしれないので学校のHPでチェックをしてください。)
- 構造力学は必修であるが四則演算ができれば十分にできる範囲
と文系で計算が苦手な人でも学校に入学後になんとか対応できる範囲ではないでしょうか。
ワンワンは夜間の専門学校に行っていましたが、数学系の科目は構造力学の科目のみでした。構造力学はどこでも必修となるので、これは必ず単位を取りましょう。
構造力学は足し算、引き算、掛け算、割り算の四則演算ができれば十分に対応できます。
ただ、学校選びの注意点として「卒業したら建築士の受験資格を得られるかどうか」をしっかりとチェックしてください。
基本的に専門学校、短期大学は卒業したら建築士の受験資格が得れる学校です。ただ少し毛色が違うデザイン学校では、卒業しても建築士の受験資格が得られないところもあります。
デザインファームという建築学校があります。ここは意匠設計が専門の学校で、有名な建築士事務所が就職実績としてある素晴らしい学校です。
ただこの建築学校で注意して欲しいのは、卒業しても建築士の受験資格が得られないことです。
卒業しても建築士の受験資格を得られないということは、逆にいうと1級建築士の受験資格を得るのに最低11年間は必要となります。
1級建築士を持っている持っていないは年収にも影響してくるので、ワンワンとしては受験資格を得られない学校は行かないことをお勧めします。
こういう建築士の受験資格が無い建築学校は素晴らしいところですが、建築士を目指す人にはオススメする学校ではありません。どういった人が良いかというと、専門学校、大学卒業した人、またはダブルスクールする人にとってはオススメになります。
ワンワンが夜間の専門学校に行った話はこちらをお読みください。

建築士になるための学校について知りたいあなたは、こちらをお読みください。

文系の建築士が目指す就職先
文系の建築士が目指す就職先としては、一つは意匠設計事務所になります。
この意匠設計事務所は建築デザインをしている事務所です。もちろんデザインだけでなく、法規チェック、建築現場のチェックと多岐に渡ります。
その他にも色んなところがあります。
例えば都市開発をしているゼネコン、または不動産会社というのも一つの道です、建物ももちろんですが、都市を作っていくという大きな単位での仕事となります。これも魅力的な仕事の一つです。
またハウスメーカー、建材メーカーなど色々あります。あとはビジネスホテルの会社や銀行なども建築士を必要としています。実は建築士って様々な業界で必要とされているんですよね。
建築士を目指す人は設計の仕事に就きたい方が多いと思います。しかし、建築の学校に行ったけど設計は向いていないなあと思ったあなたは、設計ではなく営業や建物管理、建物工事など設計以外の仕事を目指すのも一つです。
ワンワンが思うのは建築の仕事=設計にこだわる必要はありません。建築の職業は色々あります。それを探してみてはどうでしょうか。
「文系でも建築士になりたい! 大丈夫、文系でも建築士になれます!」まとめ
文系でも建築士になれる理由として
- 建築士の仕事で使う計算は簡単
- 文章能力コミュニケーション能力が必要
文系の目指す学校として
- 建築系大学
- 専門学校
- 短期大学
があります。学校へ行く利点は1級建築士の受験資格を早く得れること、建築の基礎的な知識を身につけれることです。
文系の建築士が目指す就職先は
- 意匠設計事務所
- 不動産会社
- ゼネコン
があります。その他にも様々な業界で建築士を必要とされています。
文系だから建築士になれないって諦める必要はありません。文系でも建築士になれます。その一歩を勇気を出して踏み出して欲しいとワンワンは願っています。
ワンワンが1級建築士になるまでの道を知りたいあなたは、こちらをお読みください。

設計事務所ではどんな仕事をするか興味のあるあなたは、こちらをお読みください。
